ビジボ公開まで雑記[その8]
さとーす、めそです。
ビジボの作中には何箇所か
ビジネスボッチちゃんが1人でひたすら喋り続けるというシーンがあります。
たとえば次のようなシーンです。
こういう1人しゃべりのシーンは、あらかじめテキストを作っておいて
作ったあとで作中のシーンに当てはめていきます。
あらかじめテキストから先に作るので、作ったテキストのうち
使われなかったボツテキストがいくつか存在します。
今回は、そのボツテキストの中でも個人的に好きだったテキストをここに供養します。
テキスト自体は好きだったんですが、作中で使えそうなシーンがなかったのでボツになりました。
なむなむ…。
【ビジ】「まわれー、みぎー」 【ビジ】「まわれー、ひだり―」 【ビジ】「まわれー、わたし以外全部まわれー」 【ビジ】「くるくるくるくる~、でゅわわわ~」 【ビジ】「いかがでしょうか。まわったでしょうか。まわりましたよね。まわりました」 【ビジ】「まわらないわけがないっていうか、まわらないのがちょっとないっていうか」 【ビジ】「この前わたし公園で。公園にあるアスレチックで。ひとりで遊んでたんですよね」 【ビジ】「アスレチックっていろいろあるじゃないですか。いろんなタイプのアスレがチックじゃないですか」 【ビジ】「中でも特にさいきん危険だからって撤去されがちなあのまわるドームみたいな地球儀型的なのがあるじゃないですか」 【ビジ】「そうですそれです。あれの格子になってるバーの部分に右手でつかまってこう、わーって左手を広げてたんですよね」 【ビジ】「そしたらたぶん近所なんでしょうね。子どもたちがわらわら集まってきて。まわしてくれたんですよそのドームを」 【ビジ】「ぶっちゃけびっくりはしたんですけど、気分はすごくよかったですよね。まわってましたよねあの時のわたし」 【ビジ】「まわってるのはそのドームだけで、わたしもなんだったら地球もきっとまわってはなかったと想うんですけど」 【ビジ】「だけどその時ばっかりはほんとうにもうまわってて。きっと自分でまわるよりもっとまわってて」 【ビジ】「まわってるまわってるとは思ってましたけど、あんなにまわった感じするなんて思ってなくって」 【ビジ】「すごく気分がよかったんです。だからでしょうか、わたしはとつぜん理解したんです」 【ビジ】「ああ、たとえわたしがまわらなくっても、地球は誰かがまわしてくれるんだなあって」 【ビジ】「ねえどう思います? センパイ」 【ファ】「どうも思わない。ゴミを出してきてくれ」 【ビジ】「はーい」